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特別な花はその時々に在ります。
その中でも最たるものはやはり

”ウェディングブーケ”

先日製作したブーケは友人3人からの心を込めた
オーダーでした。

花が大好きな新郎新婦様
どこのブーケがいいかお2人に聞いてくださったところ
私にイメージして欲しいとのことでした。

友人たちからのオーダーは
ドレスには彼女をイメージしたかっこいい大胆なブーケと
もう一つはサプライズで、
黒い色打ち掛けの和装に合わせて毒気もあるようなかっこいい
私にしか作れないブーケがいいなと。

すらりとスタイルも良くて美しい彼女

イメージは次から次に湧いてきて
ドレスに彼女が大好きなキングプロテアを大胆に使ったブーケ

和装にはリーフワークと個性的な蘭をいくつか使っての
ボールブーケにしようとデザインを固めました。

イメージを膨らませていく時には
そのお二人のエピソードや普段好きなもの
趣味なども雑談の中から聞いていきます。

単にこんなデザインがいいとかだけではイメージは湧きません。
その人となりから空想していくことが多くて
今回も友人たちから聞いた話、
お二人と話した時の雰囲気から
花を決めていきます。

不思議と普段手に入らないような花がふいに手に入ったりするのが
ウェディングの不思議なところ
見えない引力で次々にベストな花たちが集まってくるのです。

私はあれこれと分散して作業ができないため、
ウェディングの時には店を閉めて集中して製作に入ります。

今回はリーフワークからのスタート
ルスカスという枝を100本取り寄せ
それから葉をちぎり、
大中小のサイズに分けてから
一枚ずつギャザーを創りながら3枚ずつワイヤーをかけて三つ葉に
仕上げたものを数100本パーツをつくります。

ひたすら根気の作業ですが、私はこの作業が好きです。
その方を想いながら幸せを願って黙々とする祈りにも似たような
折り紙を折るような不思議な作業。

好きと言っても数時間はザラにかかるため
とっておきの時にしか繰り出せません。笑

それらをボールの軸となる球体に鱗状に挿し込んでいき
フリルのような状態に仕上げます。
あとはワイヤーで処理した蘭も同じように仕上げていくのみ

新婦様の黒い打掛にグリーンとパープルが綺麗に映えるように
バランスを見ながらまん丸へと。

出来上がりをみてまずひと安心

渡す瞬間までどんな風な反応をされるかハラハラしますが
今回受け取りに来てくれたご友人2人は大興奮
夜の写真撮影会となりました。

お2人の大切なスタートの瞬間の記憶

写真の中でずっと光り輝くように
花たちが彩りを添えられることは
とても幸せなことです。

翌日の写真撮影の様子を動画や画像でリアルタイムで送ってもらい
感激で泣けた定休日

人が人を想う気持ちの深さ、温かさに
いつも教わることばかりです。

新たな一歩を刻み出したお2人の
実り豊かな日々を願いながら。

ご結婚おめでとうございます。

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