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宮崎県は沢山の花が生まれる名産地です。

薔薇、ラナンキュラス 、スイートピー、ダリア
デルフィニウム・・もっと沢山あります。
そのクオリティやデザイン性の美しさから
関西、中部、関東でも大人気

大半の花は県外へと出荷されて行きます。

逆に宮崎産を関西、関東から取り寄せるなんてことも
珍しくありません。

価格の安定や高単価での取引など
都会では価値も認められていて需要も高い。

生産者さんにとっては流通でのリスクや
日が経つことなどからできることなら
新鮮な花を地域で購入してもらうことが
ベストです。

でも現実的には地域では値段が低いままで
不安定に流通するよりは都会へと出荷されてしまう。

きっと他の生鮮食品も似たようなループがあると思うのです。

ただの花好きの一般消費者であった頃、
都会の好きな花屋には旬の新種の花などが写真に載っていて
宮崎にもやってくるはず!と待っていても
全くやってこない。

都会に行けば所狭しとそんな花たちが並んでいます。

生産者さんの事情や思い
市場の事情や思い
地域の花屋の現状
消費者の気持ち

それぞれにあるけれどなかなかうまく噛み合わないし
互いの思いや希望は伝わらない
そのことに花屋になってみて知ることができました。

とても素敵な熱い思いの生産者が沢山いて
すぐそこで美しい花を生み出している
微力ながらその存在、花のことを
私なりに広めていけたらなと考えるようになりました。
生産が採算とることが難しく
廃業する花生産者も近年急増しています。

顔の見える生産

それは小売業の方にも変化をもたらします。
あの人が大切に育てたものだからあの方に届けたいとか
あのウェディングに束ねて使いたい!とか。

写真の花は宮崎県産の花たち

仁田脇バラ園さんのテナチュールという
大輪のアンティークピンクの薔薇
ピンク色のグラデーションも水彩画のようで
美しくて思わず息を呑みます。
その上花持ちもとてもいい強い薔薇

他にも冬の代表格アネモネ、スイートピー、
優しいアロマの香りが印象的なレモンユーカリ

SNSでも花の名前や生産者の紹介を日々させていただいており
馴染みのお客様が生産者の名前や花の名前を覚えてくださいます。
それがとても嬉しい

そんな地味なPRややりとりで大きな仕組みや
流れは変えられないかもしれない

それでも生産者の方々に誇らしく思って欲しい
消費者の嬉しい声をSNS等で実際に見ていただくことで
明日への励みになれば嬉しいなと思うのです。

アリのサイズでの一歩でも
地域の方にまず知ってもらうこと
守りたいという思いが何かしらの力につながればいいなと
そう考えています。

宮崎は自然も農業もとても豊かな土地です。

ずっと住んでいる土地なのに
知らないことは無限にあります。

それぞれの分野の方から実情を共有してもらいながら
みんなで少しずつ知ること、買い支えることを
共に協力して、さらに暮らしの豊かさや
潤いを食物連鎖のように渡して受け取っていけたらいいなと思うのです。

それにはまずそれぞれの分野に携わるものが
学ぶことを継続していくべきだと思います。

結局物事全ては繋がっています。
一事が万事
自分さえ良ければはいずれ破綻します。

互いに豊かな暮らし、豊かな地域へと
楽しみながら繋げていきたいものです。

宮崎に限らずあらゆる地域や国の人々の
暮らしの原点である農業、生産業
感謝しながら沢山の恵みに感謝しています。

いつもありがとうございます。

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