自分のやりたいこと、やるべきこと

全部自分選んでいる様で、その実
とても大きな力やうねりと時間の中で
そうなる様に準備されていた上で
選び取っている様な気がする

もちろんもがいたり、努力したりを積み重ねた結果
今いる場所にたどり着いて
次の一歩へ繋がっていくことが前提として。

何かしらに心が囚われて動けなくなることがある

あることにこだわりすぎてしまうと
やがてそれは自身の中で
魔物の様に増幅して固執した黒い塊となる

手足を動かし足りない時に
それは現れる
思考と感情だけ動き出すとろくなことはない

健全な論理、言動を阻むものだから
体調とかホルモンバランスとか
色んな状況でそれは出現してしまう

いつも健やかな心身でいたいけど、人間だもの仕方ない
絶対に防ぐことはできないから厄介だけど
もがきや乾きがあるからこそ見える世界もある

要はバランスの問題だと思う

どちらが欠けても想像力の欠如に繋がるし
人の痛みに寄り添うことも難しいと思う

ただし支配されない様に
ネガティブな感情や思考をコントロールして
うまく誤魔化しながら健全な状態に持ち込む術は
絶対に身につけた方が楽だと思う

私は店を開いている
小さな植物と花の店

最初は来る方、見つけてくださった方全てに
満足して欲しかったし
好きになってもらいたかった

程よく自分の器量にあった忙しさとは中々いかないもので
全部にそつなく対応し、心を込めることは難しいこと
限界があることを思い知らされた

でも1人だし、スタッフとか人様を迎える甲斐性というか
心の余裕もその先に見える未来もまだ見えなかったから
どうしたものか？とずっと堂々巡り

社会情勢がひっくり返ったタイミングで
誰も来なくなったらどうしよう・・という怖がっていた予約制だとか、
新規のオーダーをストップするだとかを全部試みてみた

周りからはアトリエ制にしても大丈夫だとかそんな声は以前からもらっていたけど
実際に店でありながら間口を極端に狭めることはとても怖い
今思えば自身の身体とか精神状態とかを考えると限界も近かったのに。

この文面から絶対に勘違いしないで欲しいのは私はこの店も
この花を束ねる仕事も大好きでまだまだやりたいということ
ネガティブな意味での限界ではなく、
私の求める方向性での店を続けるには
間口というか絶対数を減らした中で
ひとつひとつに、ひとりひとりに
しっかり向き合いたいが故のもがき

思い切ってやってみてから一年経過して
相変わらず忙しくさせてもらえていて
馴染みのお客様やそのご紹介、新しいお客様など
店主の不器用さを理解した上で
気長にお付き合いしてくださっている

本当にありがたくて感謝の思いしかない

それに甘えることなく精進していきたいし
以前より健やかに私はペースを保ちつつ日々花を束ねる

うまく繋がらないこともあるけれど
それはご縁やタイミングが互いに違ったのだろうと
ポジティブに解釈しているし
スルスルと無理なくご縁とは結びつくものだと知っている

店にいる間も常に心は開いている
必要以上に気を遣うことももうない
その波動を感じてお客様が選び取ってくれたらいいと思う

それが心地良いかそうでないか

いいとか悪いではなく
心地よさとは互いの波動で決まるもの
自然な形で店と在りたい

それでもなんとか店は回ってきたし
これからも呼応しあった尊い出会いの中で
全力で向き合いながら日々を丁寧に紡いでいきたいなと思う

自身の心の声に耳を傾けて
湧き上がる感情とうまく向き合い
答え合わせしてあげれたら
以外にシンプルに解決する

拗らせてしまっていたのは
他でもない自分自身だったということに。

さて、今日も健やかに歩こう