BLOG

ブログ

店とは自分が作り出したもののようで
もはや自分のものではない

いつからだろう
そんな風に感じ始めたのは。

もちろん核は私の思考や
どう在りたいか
コンセプトはブレずにここにある

その先に
お客様や地域にとって
どんな店でありたいか
どんな思いやサービスを提供できるのか
そこに行き着く

応援してくれるお客様
協力してくださるお取引企業
生産者さん、同業者さん
友人、知人、家族
それらの方々の温かな体温を感じるみこしに
この店がのせてもらっているような
担がれているような感じ

先日の大雨
各地で甚大な被害が出ていて
胸が痛みます。

そんな中で
いつもお世話になっている
PORTALさん・・・
2年前にOPENから30日後に浸水被害に
遭いました。

開店前に植物の装飾を担当させていただいてから
店に行くこともなく(山遊びと無縁だったため)
Webで活躍を見ているといった感じだけでしたが
新聞一面のあの浸水被害にはおののき、
同じ自営業の立場であれは辛すぎると
片付けの手伝いに駆けつけたものでした。

その浸水時のご縁で山遊びを始めたと言っても
過言ではありません。

縁とは不思議なものです。

今回の大雨も大丈夫だろうか?と
こちらまで不安な夜を過ごしたものですが
そんな時、彼の店を心配するお客様が沢山いることを
毎回耳にするのです。

決して愛想がいいわけでも
万人受けする商品構成をする店でもなくて
店主のブレないコンセプトとポリシーのもと
運営されているある種
ターゲットが明確でわかりやすい
偏屈で頑固な店
もしくはお客様も自分の軸をしっかりと
携えた方、1人でやるやらないを
しっかりと判断できるような方が多い気がします。

そんな店を心の拠り所にしていたり
PORTALという存在と
一緒に自然を楽しむことを
人生の張り合いとしている方が多数いる
しかもそれは暮らしに深く深く根ざしている

接客も苦手で販売に熱心なわけでもない
それでもあそこでしか買いたくなくなる
なんだか不思議な魅力があるんだろうなと
そう思います。

超マイペースだけど
その矛先には
いつもお客様のため
地域のため
現実の自然を知るため、
その楽しみ方をまだ未知数の方に
知らせるため
そのために自分自身も学び続ける

客観的に見ていて
あの店を大切に思うお客様にとって
なくなられては
自分の日々の励みが失われてしまう
毎日、毎週通わないとしても
そこでたくましく根付いていて
欲しい、

「また働いて元気に新しい道具
身つくろいに行くからね!
待ってろよ!」

そんな感覚で大切に思う方が
沢山いるんだろうなと。

それはPORTALを見ていて
うちの店にも重ねて感じたことでもありました。

嬉しそうに店に花を毎週買いに来てくれる方
体調悪くて運転もしんどいのに
1時間以上かけて通ってくださる方
大切な贈り物はここでと
毎回記念日を託してくださる方

沢山の喜び
悲しみ
はなむけ
自分自身への応援の花だったり

いろんな感情に寄り添いながら
店はそれぞれの方の心に
形を変えながら存在しているのかなと。

それはもはや店主の手を離れて
生き物として
一人歩きを始めているんじゃないか?
そう感じるのです。

それはきっとなんの世界でもそうです。

例えばファッションも車も
デザイナーの熱い想いから生み出され
ユーザーに渡り
新たなストーリーを紡ぎ出す

一人歩きをしっかりと
はじめて行く

それが意図したものなのか
想定外のものへと繋がるのか
未知数だからこそ
化学変化を楽しめる

もし私が店をやっていけなくなったと言ったら
淋しいなあと感じる方がきっといる
それは間違い無いから
こんな風に頼りない私が
手探りでも自分の好きなように
店をお客様と育んで来れたのだと
そう実感できるから

だから必要とされる限り
素敵な店主たちやお客様のいいところを
真似しながら
新陳代謝していきたい今日この頃

店って生き物みたいですね
面白い

まだ3歳足らずの幼いこの店
まだまだ無限に可能性があるのだとしたら
当事者としても
第3者として俯瞰しつつも
見守っていきたいなと思います。

さて七変化する姿を楽しもうかな!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。