泣き虫な植物屋
今店を閉めて片付けを終えました。
今週も沢山の想いを託してくださって
ありがとうございました。
そんな最中から泣きながらこの文章を
綴っています。
人が見たら不気味な光景です。
人が泣くとき
それはどんな時でしょうか。
私は大人と呼ばれる歳になって
時に悲しくて泣くことももちろんありますが
人の想いの襞や
優しさに触れた時
どうしようもなく
胸が詰まって
心が溢れて泣くことを
知りました。
親友にも
”泣き虫花屋の大冒険”
と言われて育ちました。
いつも事あるごとに
嬉しくて
ありがたくて
泣いてばかり。
こんななんの資本もない
吹けば飛ぶような
小さな植物屋
そこを探し出してくれて
拠り所のように
大切に思ってくださる方が
本当に沢山いてくださって
それは宮崎はもちろん
全国あちらこちらに
居てくださいます。
店に来てくださる
お客様の中にも
アイス売り場であーきさんの顔が浮かんだから!とか
夜更けまで店の電気が付いていたからと
ご飯を差し入れてくださったり
コーヒーをいつも持ってきてくださる方もいます。
車を買い替えなくてはと騒げば
自分のことのように共感して泣いてくださる方
一緒に車を見に行ってくださる温かい方
毎週楽しそうに花を見にきてくださる方は
他にも沢山花屋さんあるんだけど
なんだかここの花が部屋にあると
元気が出るんだと言ってくださる。
私の元気な顔を見ると
ほっとするんだよと言ってくださる奇特な方もいて
私が花や植物を扱っていられるのは
皆様のおかげに他ならないのに
それ以上の愛情を
掛け値無しに差し出してくださる。
今日えびのからパンを買って
運んできてくださった方は
毎週都城から花を買いに来てくださいます。
そして彼女は言いました。
「近くにも花屋はあるんですけどね、
なんかここで選びたいの。
そしてただ元気でいて欲しいなあ、
ちゃんと食べてるかしら?
ここで元気に笑っていてくれたら
それだけでいいなと思うの」と。
コロナで大変な中
関西から届いた大きな箱
OPEN当初から応援してくださる
大阪在住のご家族からでした。
帰省の度に嬉しそうに遊びに
寄ってくださるのです。
南アフリカに旅立つ直前にも
かなりの時間、並んで買ったというクッキー缶を
お土産に持ってきてくださったので
旅のお守りに現地まで持っていきました。
中には私が好きそうだからと
不思議な可愛い枝と
大好きなお店のお菓子
手紙が添えてあって
夏には帰省できないから
渡そうと思っていたものを送ります・・と。
ここのところ忙しすぎて
心は元気なのですが
身体が思うように付いてこないこともあり
少し途方にくれる事がありました。
要領の悪い自分自身
もっと仕事をやりたい思いと
裏腹に消耗する身体
どうすればこの状態を
良い形で改善できるのか
体調の悪い思考で考えても
よく分からなくて
親友に相談しては
軌道修正してもらうことの
繰り返し
でもなんだか
神様は知ってか知らずか
私の心をひたひたに
潤す呪文ばかり
お客様に携えてきてくださる。
名前やストーリーを上げれば
キリがありません。
どれだけの人に
私は支えれられて
応援されて
愛をもらっているのだろう
一体全体私は何を返せているのか
届けられているのか
この不器用で
下手くそな全てで
なにかを届けられているのだとしたら
必死に頑張ることは
下手でもいいのかなと
そう思えたんです。
店を始めてまだたったの3年足らず
それでも
公私ともにいろんな事がありました。
超えれないかなという
逆境も
困難も
失ったものも
越える度に
まだもう少し行ける
もっと飛べると
幅が広がったように
感じます。
いろんなことの積み重ねで
必然のように始まった
この店の物語は
今や私の手を離れて
いろんな方の中でも
ひとり歩きを始めているようで
面白いものだなと
感じています。
支離滅裂で駄文で申し訳ありません。
皆さんの温かさが
心臓にまで沁みて
ただ
”ありがとう”
それを伝えたくなりました。
私に何が返せるか
お役に立てるかは
わかりません。
それでも鈍い頭と心を使って
フル稼働でこの場所を
守りたいと思います。
地域のお役に立てるよう
心を砕いていきたいと思います。
皆さんがほっとできる
そんな場所を
これからも育て続けていきたい
健康にとびきりの笑顔と
少し甲高くて笑える話し声で
8月もお待ちしています。
泣き虫の小さな植物屋より
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