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本日は定休日
昨日から次なる相棒リヤカーを探しに少し遠出していました。

昨夜はその街でセレクトショップPeopleを営む
オーナーひらくさんと
Re;liのディレクター石原さんと
晩御飯をご一緒してきました。

いつも私の皮膚の一部といっても過言ない
ファッションにおいて
多大なる信頼とリスペクトを抱いているお二人
普段着ている洋服のほとんどをこちらで
選ばせていただいています。

いつもメッセージや手紙などではやり取りしている故に
久々な感じがしない不思議な距離感

南アフリカに行くことを決めた後にみんなで
ご飯食べながら報告し
帰ってきたら一緒に何かしたいですね!と話して
なかなか叶わない情勢になり
それ以来の再会

お二人の洋服に対する愛情と
つくりての思いをしかと受け取って
丁寧に大切にお客様に届け続ける
その揺るぎない使命感にも似た姿勢

学ぶことが多くあります。

私も20代に福岡のセレクトショップで同じように
洋服の販売や展示会にて
つくりての思いをつなぐ仕事を
していたことは今でもしっかりと根ざしていて
花でもなんでも全てにそのセオリーは
繋がっているのだと
そう感じているのです。

ファッションは奥深い

デザインは当然で
生地ひとつ、素材ひとつ
製法、テキスタイルの柄など
突き詰めれば際限なくこだわりが出る

答えもなければ
ゴールもない

毎シーズンのコレクションは待った無しでやってくるし
それがある程度捌けなければ次につながらない

奇を衒うだけでもユーザーには響かないし
ベーシックだけでいいわけでもない
ディティール、テクスチャー
丁寧な仕事や想いのあるものには
命が宿る

ずっと自分自身と向き合い続けなけれならないし
他人を感動させるには
それなりの量のインプット、アウトプットを
繰り返しおこなって、
少し先を見上げて
新陳代謝し続ける必要もある

それはデザイナーもそれをセレクトして
販売するショップも同じこと。

ファッションが厳しい時代になったといっても
人気のあるデザイナーの服は手に入らない
いつの世も衰退するもの
進化を続けながら生き抜くもの
それぞれに理由と意思がはたらいている

私にとってのファッションとは単に好きな服を
着るだけとは少し違っている

昨日石原さんも言っていた、
「昔は洋服は自己表現だと思っていたけれど
今は自分の一部なんだと」

私も同じようなことをいつも考えていた

今日はあのひとのオーダーを作る日だ、
だからこのワンピースで気合い入れていこう!
ウェディングを手がける日は
やはり少しフォーマルな
服に袖を通す

その時々で着るべき服も色も変わる
服は私の皮膚であり、私自身であると
そう考えていたりする

うまく言葉にできないけれど
それくらい貴重な存在

そしてその大切な自分の欠片の一部を見つけるためには
お二人が紡ぎ続けているようなお店が必要であって、
なくてはならない語り部だと思う

語り部(かたりべ)とは
転じて、自ら体験・伝聞したことを後世に語り継ぐ人。

お二人と話していると
洋服への熱い想いとか
これからの夢だとか
普段の仕事への熱い想いだとか
スラスラと出てくる
不思議なほどに
無邪気にはしゃげる

志高い、憧れの人たちと掛け値無しに過ごす時間は
私に柔らかな自信を与えてくれる

もっと頑張ろう
一緒に何かをしようと言われれば
自分自身を研磨しなければと
さらに奮起する力となる

私に何ができるかわからないけれど
我が道を成し遂げて突き進んでる方々が
信頼してそう言ってくださる
それが素直に嬉しくて
もしかして
何かできるのかもしれないと思える
背伸びして足がつらないように
実力をつけたいと。

コロナで失ったものもある
同時に世界が劇的に変わり始めて
よりシンプルに必要なものに
特化して生きる時代なのだと思えば
この否応ない変化は楽しむべきもので
挑んでいくしかない

ひらくさんのどっしり熱い想い
石原さんの紡ぐ繊細でたおやかな言葉

いつも憧れと力をもらいながら
見合う自分になりたいなと焦る自分を律しながら
着実にアップデートしていきたいと思う

そんな風に思える存在がいること
昨日の私、見つけ出してくれてありがとう!といつも思う

さて、明日からもこの気持ちを
オーダーに昇華させていこう

ひらくさん、石原さん
いつも静かで熱い刺激と
新陳代謝すべききっかけをくださって
ありがとうございます。

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