一生はきっと短い、走れ私
先日の定休日には鹿児島までアーティスト大岡弘晃氏の個展を見にいきました。
たまには遠くに浮かぶ山を見るのもいいかなと桜島を一望できるカフェの二階にある
ギャラリーfactoryさんへ。
ものすごい異空間
多国籍なアンティークな道具が並び
窓の外には一面桜島
海風の吹き抜ける不思議な広い空間には
ここで生み出された作品たちが悠々と鎮座していました。
彼の作品を知ったのは数年前
色使い、発色、不思議なデッサン
なんだか強烈に惹きつけられたけれど宮崎では個展は久しく開催されておらず
2年前に大阪のギャラリーでの個展を飛行機に乗ってまで
観に行ったのが始まりでした。
大人気のレザーの靴ブランド「que」さんと大岡さんがコラボして世界に3足のみ
サイズもバラバラで作られたシンデレラシューズ
それがたまたま販売されたタイミングで行ったのです。
私が到着する前にも数組が試したそうですが誰もフィットせず
私の欲しかった絵の描かれたその靴は
私の足にピタリと優しくなじんだのでした。
そこで在廊していた彼とはじめましてのご挨拶
さらに大岡さんの作品のファンで連日通ってきていた
大阪在住の葉子さんというギャルソンをカッコよく着こなす女性に
出会いました。
結局私はシンデレラシューズとポスターに描かれた絵を購入しました。
そこで出会った葉子さんとは未だに連絡を取り合っており
いつも私の応援をして温かなメッセージをくださる優しい方です。
大岡さんとはその後宮崎の店まで幾度となく遊びに来てくれて
店でペインティングのイベントをしてくれたり
店に即興でドローイングを描いてくれたりと交流させていただくようになりました。
彼は滞在しながらそこの風を感じて描く人
桜島のパワーを全身に浴びながら生み出されたそれらの作品は
ものすごい生命力と鬼気迫る迫力をあわせ持ち
ゾクゾクとした気配を感じずにはいられないものたちでした。
海からの風がヒュンと身体に纏わりついて
なんとも眠たいくらいのリラックス感を促す
やはり鬼才というかその瞬発力たるや天才だなと感じました。
ひとつのことに長けた人は
みな一様に
「これしかできない」
そう言います。
昔は私にはそのひとつがあればいいじゃない!と憧れもしたものですが
気がつけば自分自身も植物や花なしで心地よく生きていくことは
不可能だと知りました。
上手い下手、
技術があるないの話ではなく
魂のその先でクライアントの想いに向き合えるか
高い集中力でやり続けられるかどうかの話
私にも、これしか・・・の「これ」が見つかったのです。
そしてそう信じて疑わなくなった頃には
旅に出たり、行動しているだけで
憧れていただけのはずの色んなショップの事業者、
アーティスト、お客様にも一緒に何かしよう!と
声をかけられるようになりました。
以前なら腰が引けて
とんでもない!と言っていたところですが
今はさあ、それまでに精進をもっとしようか!と
鼓舞できるようになったのでした。
もちろんまだまだひよっこで足りないところをあげれば
キリもありません。
それでも面白いと信頼して、一緒に何か地域を豊かにすることを
試みようと持ちかけてもらえる。
それはとても励みになりますし、
やるっきゃない!と思える度胸がついていたのです。
順風満帆ではないし、
転けてばかりではありますが
積み重ねてきた信頼をさらに積み重ねつつ
お役に立てる術を見つけ出して惜しげなく出していきたいと
そう考えています。
きっと自由に判断して、動き回れて生きる時間はそんなに長くはない
それならば考えても仕方ない他人任せなものは置いといて
自分で変えられることに集中して駆け抜けていきたいと
そう思うのです。
必死に生きて、自分の使命に向かって生きる人たちは
キラキラ眩しいものです。
当人にはそんな意識もなくて
気づいているかいないかわかりません。
できるだけ貴重なこの生きている時間
前へと明るく進む人たちと関わっていきながら
自分も研磨していこうと思います。
弱みを克服するよりも
得意とすることをどんどん伸ばした方が
成果は出しやすいと昔上司にもよく言われていました。
特に偏りの激しい私のようなタイプは尚更それが当てはまると
そう思うのです。
必死の進む先がどこへ繋がるのか
それはまだわかりませんが
周りの笑顔を想像しながら
その道を作り続けていこうと思います。
刺激的な人たちに沢山出会って
ああ、私も頑張ろう!クヨクヨしてる暇なんてないぞ!と
今日もダッシュで走り抜けました。
明日も思いっきりダッシュでお客様の笑顔を見に行こう
走れメロスならぬ、
明日も走れわたし!なのです。
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