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行きつけのコーヒースタンドで美味しいカプチーノを飲んだ朝
毎回豆の焙煎の状態によっても味わいが変わる

そのカプチーノの感想を
キレキレだね!と思ったけれど
本当にキレているという表現で合っているの?
なんて表現したら他人に、
作り手の珈琲屋の店主に感じたものをうまく伝え返せるのか

下手な食レポのアナウンサーみたいな気分

「私、美味しいしか言えないじゃないか・・・」

感じた ”もの”、”こと”を
ありのままに表現する術が身についていないと愕然とした

それでも別に美味しかった!幸せでした!とは伝えられる
それでも十分な場合もある
けれどその先のコミュニケーションには繋がらない

その表現とはどうすべきかは
その道のプロたちや色んなものからどれがスタンダードで
どこからがイレギュラーなのか・・というようなことを
学んで経験して自身の血や肉とするしかない

物事はより深掘りしたほどに
旨味も好奇心も増幅してくるから面白い

感じたこと
見たこと
触れたこと

それらを目に見えるイメージとして
第三者に伝えるには
表現力の研磨が必要

それはどれをどうやって言葉にするのか
その選択や経験に裏打ちされて少しずつ輪郭を帯び始める

主観を一周して客観性と言葉の選択
それらを網羅して初めて程よいバランスで表現できる気がする

日常に置き換えてみても
どれほど色んなものをバランス良く表現できているだろうか
伝えられているだろうか
そんなことをよく考える

自然に身を置いたときの感動
泣きたくなる、いや泣いてしまうほどの感情や衝動を
表現する術を私はまだ知らない
身についていない

時にそのことが歯痒くて
ムズムズする

生まれて初めて美しい花に出逢った瞬間のあの感動や衝撃
いつも出会う花にさえ日々変化があり
その様は本当に美しく健気で逞しい
あの色彩、質感、香り
どんな風に表現すれば目を閉じてもその気配を感じられるだろう

音楽もそうだ
この音楽のジャンルがなんで、この楽器のこれが好きだ
そんなこともそれらをよく聞き込んで耳や身体に体感として
刻まなければなんとも表現できない
好きだなと感じても説明ができない

”表現する力”

ゼロからイチにすることは意外に簡単だと思う

すでにあるものを的を得つつ自分の表現として
外に出すことはとても難しい

学び忘れたことが世界には沢山ある
その片鱗を拾い上げながら
今日またひとつ何かを知り
きちんとゆっくりでいいから
自身の奥底に落とし込んでいけるといいなと思う

同じ1日なんてない
退屈をする暇もない
やるべきこと、やってみたいことで溢れた世界で
日々の疑問や課題をうっかり忘れてしまわぬように
備忘録としてこうして文章に紡ぐ

誰かの想いを花で表現するようになって
それは過去の感受性という名の経験ありきだと思う

もっともっと幅を広げるために
今日があり、明日へと続くなら
やってやろうじゃないか!と自分自身へ挑戦状を叩きつけたい

よし、明日も素直に心豊かに直向きに進もう

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