秘密基地花屋
自分がこんな店にしたいなっていう当初からの理想、
現在のスワッグ、リース、ボールフラワーや
空間装飾・・・それぞれでのオーダーメイドの形。
・
方向性も理想も予想だにしないほど
沢山の方に支えてもらいながら
想像以上の場所をみなさんに
作っていただいています。
この場所は私自身がとても大好きな場所であり
沢山の大好きな方に出会えたり
日々の暮らしに寄り添わせてもらえる
とっておきの秘密基地みたいなものです。
子供の頃は父の仕事の関係で
北九州で過ごしました。
男の子に混じって日暮れても遊びに夢中
側溝の中に入っては秘密基地作り。
自宅マンション裏の
森の木と木の間に板を挟んでみたりして
ツリーハウス気分の秘密基地づくり
自宅の押入れの中はドラえもんばりに
自分の部屋づくりをして秘密基地。
なぜだか気づけば秘密基地を作りたがる
そんな子供でした。
・
現在も精神は
成長の兆しなくあの頃と似たようなもので、
テナント探しも周りになんの商業施設もなくて
住宅街にポツンんとあるような、
わざわざ探していくような立地を
最大の条件として探したものです。
花や植物は日常に根ざしてほしい
けれど花を買いに行く時間、少しの会話でも
ほっとリラックスできますように
それをスペシャルな時間として
わざわざ出向く場所であって欲しいと考えました。
・
カウンセリングの様に
お客様のお話をひたすら聞く日もありますし
誰かの喜び、悲しみ、色んな感情に
寄り添い、向き合うことが託されたのが
「花屋」なのかなと感じることも多々あります。
1日の営業時間は長くはなくて
全力疾走で走り抜けても
あっと言うに時がすぎていく
もっとこうしてあげたかった
もっとゆっくり向き合うべきだった
そんな風に反省することは日常茶飯事です。
私がゆっくりお
一人お一人に向き合う時間が
持てないのだとしたら
オーダーいただいた花たちへその思いを
託すしかない。
元気がないから花を飾りたいです
そう願いを込めてこられる方に
できうる限りの想像力でその方だけの花を
作ろう、作り続けよう
今はそんな風に考えています。
・
「要領が悪くて困ってます・・・いつになったら要領よくなるんでしょう」
と笑いながら話す私に
ある馴染みの素敵なお客様が言われました。
「要領よく器用にこなすより、不器用でも
一生懸命な方がいいじゃない?
私はそっちの方がいいなあ」
と言って笑いかけてくださいました。
そんな風にひとことで
人の心の荷物もひょいと持ち上げてしまう
そんな器を持った人に憧れます。
マイペースに頑張ろう。
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