弛まず歩く
店を通して、日々はキラキラと輝いた出会いや出来事に散りばめられています。
感謝してもしきれないほど素敵な方々とのご縁
支えてくださる方の温かさ
花だけでなく、人としてどれだけその優しさに返せていけるだろうか?
そんなことを時折ふと考えます。
一生懸命に取り組んでも想いが届かないこともあります。
取り乱すことや
思わぬ刃に晒されることももちろんあります。
切り替えようとしてもうまくできず堂々巡りをしたり
冷静に見直してどこが問題だったのかどうすればトラブルを回避できたのか?
そんなことを紐解いてみたり
うまく切り替えできず、うまく笑えているか不安になることもあります。
そんな日は決まってとてつもなく温かい気持ちをいただくことがあって
たちまち元気と勇気をもらうのです。
昨日はまさにそんな日でした。
店を営んでいると結構いろんな問題や逆境は立ち塞がるもので
ひとつひとつ逃げずにクリアしていると
逞しくレベルアップしていける。
それでも不意に訪れるボディブローに怯んでしまいそうなことがあります。
花たちに対して、店をやっていく上で1番大切にしていることを
これでもかというくらいに否定されました。
人の言葉は人を温めたり、癒すためにだけあればいいのに
時に内臓に突き刺さる鋭利な刃物になり得ます。
そんなことも何回もあったし
笑って腹に収めて超えてやれと自分に言い聞かせながら
心はどこか集中できず上の空でした。
週末の店内はひっきりなしにお客様が来店してくださりました。
その中にいつもご来店いただくお客様がご家族で来店されました。
その女性は仕事もきっとバリバリできる方で
サバサバとして人のためにいつも奮闘している温かい方。
昨日も贈り物をいくつもオーダーしてくださり
私がいつも人のためにばかりすごいですね!
と言うとこう言いました。
「ここで花を贈るととてもみんな喜んでくれる
その顔を見ることが私自身へのご褒美なんです。
いつも些細なことに気付いて声をかけてくれるから
その言葉がありがたくて嬉しくなる」
そんな風に話してくださり
自信をなくしかけていた私に
いつもありがとうと伝えてくれました。
帰りに花束をそっと束ねて
「これ3月まで頑張ったご褒美のブーケです」と渡すと
たちまち瞳は涙で溢れ出し
嬉しいなあ嬉しいなあと
号泣されました。
その後いただいたメールに書いてあった真実
いつも快活で明るい彼女からは想像もできない壮絶な現実を
闘って超えてきたということ。
3月までお疲れさまでした!と言う私の何気ないブーケに
頑張ってきた自分を褒めてあげようと思えた
この店に出会えて本当によかった
ご縁に感謝します・・・と言う内容でした。
何故ブーケを渡した時にあんなに心が震えるように泣いていたのかの理由が
痛いくらいに分かったのです。
その詳細に愕然として私は何ひとつ気づけていなかったこと
だからこそあんなにも人に対して一生懸命で大切にされていて
温かいんだと感じたのです。
いつも明るく周りを大切にしている人ほど
心には沢山の痛みや傷痕を持っていたりする
それとどう向き合うかでその後の日々は歴然と変わってくるものです。
そんな方に喜んで頂けたこと
大切なことを伝えていただけたこと
私はどれほど救われたか知れません。
そうだった!私にできることは
心豊かに花たちをかたちづくり、
健やかな状態で贈り先の方やご本人にお届けすること
直向きにとどまらずに
歩き続けていれば
道はきっと切り拓けるということ
目の前にある逆境は何かの暗示や示唆であって
立ち止まるためのものではなく
気を緩めず自分のたりないとことを見つめ直したり
反省すべき点を見つけ出すためにだけ使えばいい
落ち込んだり、打ちのめされるだけじゃ
損だなと思ったのです。
何回転んでも
それを糧にして
何回もタフに起き上がる
起き上がりこぶしみたいに
泣いたり落ち込んだ後は
またニョキニョキと起き上がって
さらにバージョンアップしてないとな!と思ったのでした。
”七転び八起き”
それが私の特技だったと思い出しました。
この指から紡ぎ出せる世界
どんなイメージも次から次に湧いてくるもの
それを形にし続けていくために、
ダラダラ無駄にする時間の余裕はない
昔は強くなりたいと思っていたけれど
強烈なパンチが繰り出せなくても
ボコボコに殴られても
何度でも立ち上がれる方が
強いんじゃないか?と思うようになりました。
弛まず歩き続けようと
気持ち新たにした4月
頑張ろう!
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