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いつもよく思うこと
「好きこそものの上手なれ」

好きだということは
全てに対してプラスαの効果を発揮すると思う

”痘痕も靨”とはよく言ったもので
周りが何故?と首を傾げることでも
本人がそれを好きであればキラキラと眩しい宝物であるし
逆に同じ事象であっても、好きでなくなったらその光や効果を失うのも不思議なもの
人間て錯覚とか勘違いも沢山しながら生きている

その時はそれが真実なのだから、
どれが正解かは自分が今を生きていれば
過去も未来も全部正解なんだと私は思う

私はずっと人と比べて生きていた
自信がないから憧れる方を見ては
ああ、素敵だな、あんな風にはできないなあ
そんなことを考えていた。

苦手なこともちゃんと克服しなければ
自信を持って生きれないような強迫観念があって
いつも人の評価を期待して苦手なことほど、必死にやって
認められたくてもがいていた

認めてもらえないと生きている価値がない気がした
何をやっても下手くそで
うまく生きられない
人との距離感もよくわからないし
大切なものほど壊してしまうような気がしていた

そんな傍で趣味は沢山あって
旅したり、ファッションが人一倍好きだったり
音楽も建築も好きだからこそ沢山触れて、感じて
体感していた。

その中で花や植物が日常にあることは当たり前で
いつも花を愛で、植物を育て、土をいじり、可愛がった

野に咲く花や、木を見ては話しかけていた
それがいつしか大切な人のために花をアレンジをしたくなり
東京までいつもレッスンに通った

あくまでも趣味

生きていくためには働かなくてはいけないし
苦手なこともきちんと社会人としてこなさなければいけない
そのご褒美として趣味が成り立つと思っていた

「〜ねばならない精神」がいつまでも私の首をギュッと
締め続けていた気がする。

気づけばいろんなご縁で花屋のような植物屋のような
何でも屋になっていた今

それまでの趣味の集大成が私の底力になっていたことを知った
それはもう愕然レベルにその力や知恵、経験がなければ
今の自分自身や店は成り立っていなかったと断言できる

好きだと言うことで食べていけるほど世の中甘くないと思っていたし
花束やアレンジが得意なわけでもない。
提案や技術の高いプロなんて5万といるだろうし
鍛錬の時間だって太刀打ちできるわけもない

ただ好きなだけ
そしてその花や植物の持つ力を
みんなと面白おかしくシェアしたいだけの場所と店主

真剣にある種ふざけていると思う
子供の頃の感性で店を切り盛りしている感覚がある

利益とか採算以前に人の喜ぶ顔とか
気持ちに寄り添えたら本望だと思う
時にはそれでいいと思っている

もちろんそれでは潰れてしまうので
諸々のバランスは大切な上で・・・(反省)

好きは底がない
果てなく湧き上がる探究心と想像力
次から次にやってみたいことが溢れてきて
心は好奇心と躍動感で満たされる

そしてただ誰かの笑顔を願って花を束ねれば
自信があるとかないとかは吹っ飛んでしまう
その瞬間の私にできる最大限で挑んだのだから
それが当然なのかも知れない

普通の花屋になれなくても
私らしい在り方があるんだと知ったし、
それは誰にとってもそうなんだと思っている

会社員でも専門職でもその人にしかできない方法があって
存在意義がある
それは目に見えるのか自身で気づけるのかは別として
きっとある

他人と比べる必要なんて何にもなかったのに
なんであんなに怖がって怯えていたんだろうと思う

今でも大抵居心地が悪い時は私自身が背伸びをしている時だと気づいた
等身大ではなく少しよく見せようとか、大きく見せようなんて
爪先立ちで打算が働いた時バランスが悪い・・笑

達観した人間になんて程遠いのだから
すっ転んだり、青痣作ったりしながら
いびつなまま成長していければいいじゃないかと最近は腹を括った

バランスも悪いし、なかなかタフにもなれないけど
全部全部肥やしにできているし
元気に今日も生きている
それだけでも褒めていい

諦めの悪い自分にも何かしらの学びがあるんだろうし
とにかく進むべき方向をしっかりとこの二本足と二本の手で
歩くべしと思う。

好きなことが沢山あってよかった

それを活かすも増幅させるも自分次第
今日も未来も
一分一秒とて無駄にしないように
笑って、泣いて、怒って、また笑って

味わい尽くそう
旅するように今日を生きよう

先日定休日に行った鹿屋での出来事
植物生産者 剛三郎さんが欲しい欲しいと熱く語り続ける
私の思いを受けて去年植えてくれたアリウム・シュベルティ
「切りにおいで」と言われて連れて行かれた先に広がる
1600本のシュベルティ
生産も難しく手がかかるらしく、日本に生産者は2名ほどしかいないらしく
国産はなかなか入手できない。

それでもこの花を見たときの衝撃とか
嬉しさをもっといろんな人に見せたくて
全国の市場に探して欲しいと願っても
手に入るのはシーズンでほんの数本
まさかそんなに植えてくれてるとは知らず
そこら中に広がっていた夢の世界

育て上げることの難しさ
それでもめげずにまた変なこと言ってるけど面白そうだと
やってみてくれるその心意気

ありがたくて感動して、
心が震えるってことをこの仕事をしていて実感させられることが
本当に多くある。

結局、彼も植物が好きで、その可能性を信じている
子どものまま大人になってしまった大人を
同類だと苦笑いしながらも
未知なる道でも切り拓いていこうと
いつも楽しんでいる

パワーを沢山もらい、そしてそのバトンは
必ずや沢山のお客様へと繋げて行きます。

好きっていいな
楽しいな

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