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大好きな作家よしもとばななさんの一節
この言葉に尽きるなと感じる今日この頃

私の至福の時間

オーダーをいくつか製作して
合間に裏の秘密基地の小屋にこもって
コータ君おすすめの珈琲をコポコポ淹れながら
本を読む時間

これがあまり最近取れていないのですが
たまにゆったりの日なんかは
嬉しくて
どの本読もうかな?

エッセイ?
ビジネス?
コラム?
作品集?
花の写真集?

そわそわと本棚を探ります。
たっぷりな充足感と
少しの背徳感・・
仕事時間なのにサボってる感じも
時には自分のご褒美に楽しい

店を設計してもらう時
狭い店内ではありますが
ショーウインドウと
こもって作業できる場所だけは
欲しい!とお願いして
二つのスペースを合体した形にデザイン
してもらったのです。

小屋の中は畳一枚分ちょっとくらい
作り付けの机と
ストック用の棚、本棚くらいの
ドラえもんの押入れ部屋サイズ

それでも
朝の事務作業、
文章を綴る時間
本を読みふける時間
音楽をぼうっと聴く時間
私のチャージスペースであります。

ここにいると
文章の言の葉達が
ふわりふわりと
キーワードとなって舞い降りてくる
不思議なんですが
本当にそんな感じ

私は文章を書く事が好きです

好きなことをすることに
上手い下手とか
他人の評価は
どうでもいいこと

こんな他愛ない内容でも
見えくださる方がいるのは
嬉しいのですが
それは結果で目的ではない

ただ書くことで
自分の中から生まれ出るものがある

花を束ねることは
対価を頂く以上プロですから
上手い下手がどうでもいいとは
もちろん言えません。
基本的に気持ちが込められない仕事なら
引き受けません。

やんわりと違う方向にお話を
持っていきます。

一度この程度でいいかな・・
と思った瞬間に
それはある種の大切にしている事が
停止してしまうことだと
そう思うからです。

足元をすくわれるのは
どんな積み重ねの上でも
一瞬の気の緩みで十分だと、
そう危機感を持っています。

心が通いそうにない仕事は
お互いに不幸になってしまうから
そこはしっかりと互いの意向を
見極めてからお引き受けします。

私の場合、既に作ったデザインを店頭に並べて
見ていただいてから
買っていただくことは基本的にありません。
要領悪いため作っておけないという事も
あります。

1からイメージして
そのイメージを一生懸命伝えてくれたり、
丸ごと信頼してお任せしてくださる
お客様と共に
形にしていく仕事ですので
相性と最低限の信頼関係は
大切な前提条件です。

日々そんな風に暮らしてきて
製作の傍に
文章をしっかりと綴るようになったのは
あるプロジェクトがきっかけでした。

その人はやるといったら
身を粉にしてとことんやる

やらないと決めたら
一切、微塵もやらない
社交辞令も興味もない。

竹を輪切りにしたような
パイナップルのような
そんな人

あらゆるプロジェクトのために
文章を毎日怒涛のごとく書き連ね
それが誰かの役に立てるならいいと
ひたすらに長文を書き続ける

私も結構文章を書く方だと
思っていましたが
そんな比ではなかった

そしてそんな人はやはり
かなりの量と多分野の本を読む
読むって大切なことですが
ただ読むだけでなく
自分の経験、思考、哲学、思いを
織り込みながら
文章として昇華する

書くことでまた明確な確認と
意識づけとなる

その刷り込みの繰り返し
それは日々更新されながら

私も最初は日々文章を綴り続ける事が
しんどい時もありました。

例えるなら、急登の山を久々に登る時の
心拍数上がりすぎて
呼吸がうまくできない感覚

今日は忙しかったから
もういいかな?
いや継続して書くから
自分の中から出せるものが
あるかもしれないし
訓練にもなる
そのせめぎあい
結局は自分のために
書きたいから書くということを
選択する。

今日やめたら
心肺機能落ちないかな?
よし書こう!

その繰り返し

何より忘れたくない事
日々の学びを日記のように
残しておく事ができる
私は大切な事
うっかり忘れてしまう性格のため
これはとてもありがたい

気づくと日々書く事で
自分の思考とか引き受けた感受性の
整理整頓までうまくできる時間
ひとまず吐き出して
リセットして
明日に備える感覚

なんてことないような日常は
奇跡のようで
とても儚い

だから言葉にして
残したい、誰かに
ほんの少しの勇気を届けたい

変わりゆく世界も
私の信じる道や
時にたゆたう日々も
明日への糧となるように。

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