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今に至るスタートは舞台照明の専門学校で学んだ事。

光で感情を表現したい
色彩の可能性は無限だと子供の頃から
考えていたから

それからアパレルの道に進み、
大好きな洋服についてがっつり向き合います。

つくり手の想い
一枚の洋服にどれだけの人が関わるのか
どれだけの職人の歩いてきて携えた技術が込められるのか
知ろうとすればするほど
知らない事だらけの現実を知る

それから金融機関で営業したり、
建築を学び直して
建築の業界に入って
そこで出会った方達の後押しもきっかけとなって
この店を出す運びとなるわけです

いろんな経験がなければ
今の私も店も存在しない

もう少し若くても
もう少し歳を重ねていても
今の店の形ではなかっただろう

今の私にちょうど良いサイズの店
それは広さとかそんな物理的なことではなく
背伸びせず私にできることを
粛々と紡ぎ出させるという意味

おかげさまで建築関係の方からの仕事も
広がりながら頂けている

もともと建築空間に飾る花や植物を
そのかたのニーズに合わせてコーディネートしてくれる
そんなことをしてくれるところがあればいいのに・・・
それが発端だった

どこの店や事務所でもその空間に
かっこいい植物があっても
プランターは買ってきたままとか
プラスチックのものとか
建物や内装には拘っているのに
なんだか中途半端なところが目に付く
そんなことがよくある

逆にプランターまで空間に合わせてきてあると
グッとくる
ああ、植物にも気を配ってくれているんだと
意気込みみたいなものを感じる

ファッションと同じ
どんなにこだわりのワンピースを身に纏っても
靴下が適当だったり
手入れのされていない靴を履いていれば
そのイメージは微妙なものとして記憶に残ってしまう

個人の自由だと言えばそれまで
あくまでも私個人の主観

価値観の問題もあるけれど
どうせ植物生活を楽しむならば
一緒に楽しみながら試行錯誤しつつやりましょう!
というのが個人的な感覚

空間を丸ごと任せてもらうことも増えてきて
四六時中イメージを膨らませながら
あーでもないこーでもないと
自問自答を繰り返しています

想像も空想も次から次に湧いて出る
本当に楽しくてたまに苦しい

それがその空間にクライアントの趣旨に
本当に沿ったものなのか?
独りよがりになってはいないか?
答えに行き詰まる時もあります。

それは夢を見ることにも似ていて
毎日がラストチャンスであって
いつも崖っぷちのような緊張感の中にいます。

磨き続けなければ
知識も経験も幅を広げなければ
衰退の一途なのが人間

これをやり遂げたら
きっとまた違う景色が見えるはず
だから更に満足してもらえる
驚きと楽しさと植物のもたらす
癒しを提案したい

張り詰めた気持ちも
植物に助けてもらいながら
今日も新しい夢をみる

その繰り返しで
どこまで歩けるのか
楽しみな日々です。

ライバルは昨日の私
敵は今日の弱気な私

今日もイメージの枠の
限界突破できるよう頑張ろう

みなさまも雨の木曜日
穏やかにお過ごしください。

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