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12年前まで営業として働いていた会社の上司が
仕事の合間に熊本から初めて店を見に来てくれた。

当時の私は若さゆえに納得いかないことがあると
噛み付いて行っていたし
その上司とは最初はかなりやりあって喧嘩した。
喧嘩といっても私が猫パンチをダブルでしているレベル

毎回論破されるし、しかも的を得すぎていて
余計に腹が立った

その上司も私が退職する少し前に会社を辞め
独立してFPとコンサルの会社を立ち上げて活躍
している。
もう11年経ったよと笑っていた。

金融機関の営業職は色んな業種の方と関わる
一筋縄ではいかない、小娘が太刀打ちできない様な
百戦錬磨の猛者たちが列をなした

持って生まれたガッツと根性で
仕事は面白かったし
数字をゲームの様に取りに行くことは
刺激的でもあった。
そこに自分の価値が生まれる様な
そんな願いもあったんだと思う

会社の先輩や上司も
本当に個性的で温かい方に多く出会えた
皆全国の支店に津々浦々、いまだにみんな
危なっかしい私を心配してくださる。

壁にぶつかるたびに
上司に辛辣な助言やダメ出しをもらい
図星だった私は
受け止めきれずぶつかった。

それでも沢山の生きる上での知恵や
考え方を教えてくれたのもその上司で
いまだにそのセオリーは
私の日常で生かされているし、意識している

出会いやご縁とは不思議なもので
繋げていたいと頑張って努力しても
たち消えてしまうものの方が多い

何年もいい関係だと心地よく心許せた人でも
気づけばあっさり疎遠になるなんてことは
よくあること。

逆にぶつかり合って
こすれ合って
数ヶ月とか長い時は数年とか
音信不通となっても
タイミングがくれば
どちらからともなく
また心の交流回線が回復して
昨日も会っていたかの様な時間が
織り成される。

自分の意思と関係ない大きなうねりの中で
人はきっと生かされている。

日々は必死で一生懸命は当然で
その中でも自分の力では抗えない何かが
働くんだと思う

だからそんな時は
無理に抵抗せず
時のうねりに流されてみる様にしている

力を抜いて
ふわふわと水中で浮かぶ様に
本当にご縁がある人とは
きっとまた時を経て
フィットする互いとなって
再会する

逆も然り

それがいいとか悪いではなく
刹那を生きるということは
そういうことなんだと思う

だから今日隣にいる誰かさん
正面にやってきた誰かさんに
ベストを尽くせます様に。

喧嘩してもいいし
猫パンチ食らわせても食らってもいいけど
正直に素直に向き合えます様に

誰かを羨ましがったり
自信を無くす日があっても
貴方も私も宇宙に立ったひとつの
オーダーメイドなんだという事実

それをみな日々の中で忘れてしまいそうになるから
誰かに伝えてあげられます様に。
伝え合えます様に

そんな風に感じています。

「相変わらず女性には珍しい思考で
腹の括り方も覚悟も男だな!」

と言われましたが
彼なりの最高の褒め言葉だと受け取りました。

上司がいる間数名のお客さまが来店され
裏で会話を聞いていたとき

「花屋に花を買いに来るということは
何かしらの物語を持ってくるはず
人様の人生や想いや人に興味がなければ
成り立たない仕事
お前には向いてるんだなと思ったよ!」

そういって笑ってくれた上司

自営業同士となっての初めての
セッションはぶつかることもなく
互いの近況を語り合えて
実りあるひと時でした。

元気で相変わらずの熱さで安心しました。

あの頃の私は自分のいろんな足りないこと
それを他人に見せつけられることが
耐えられなかったんだろうなと
そう感じました。

受け取れる器ができたのか
恥も弱さもさらけ出す図太さができたのか
どちらにしろ生きやすくなったのは
間違いありません。

さて今日も誰かさんのいいとこと
たくさん見つけて
伝えてあげよう。

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