エンターテイナーで在りたくて
昔から言霊という言葉があって
言葉にしたり、いつも考えていることはその通りに
引き寄せてしまうという因果。
“ひと”も”こと”も同じだと思います。
この1年の情勢、ウイルスのニュースと不穏な町の空気
「閉店しました」、「貸店舗」
そんなやるせない看板はいつの間にか町に増えました。
遅くなった仕事の帰り道、
当たり前のように灯りが灯っていた居酒屋も真っ暗で
主人をなくしてしまった時点から何だか廃墟のようで
その近辺の町まで裏寂しく映るものです。
店とはそこに在るだけでも町づくりの一端を担っていたのだと
思い知る瞬間でもあります。
私は暗いニュースは基本見ません。
宮日新聞のLINE速報は登録はしていますが
長時間テレビでウイルスについて
向き合う時間は持ちません。
その分手洗いうがい、
よく食べ、よく笑い
お風呂であったまって沢山寝る
休みには山に行き運動して心身リフレッシュ
本を読んだり音楽、映画を見て心に英気を養います。
そんなこんなと免疫力向上を常日頃から心がけています。
情報は大切です。
無知は他人様に迷惑をかける可能性があるので最低限は知ろうとします。
しかし過ぎたるはなんとやら・・と申します。
私は店をやっていく中でこれだけはと心に決めていることがあります。
「町の小さなエンターテイナーであろう」
時に面白おかしく
時に楽しみを提供する場を考え
時にお客様と一緒に笑い一緒に泣く
店には来れない遠くのひとにでも届くように
季節の旬な花たちの写真を紹介し続けよう
今日感じたこと、お客様の見せてくれた素晴らしいストーリーを
誰かに共有しよう
決してネガティブな情報ではなく
無理にポジティブすぎるものでもなく
何だかそこをのぞけば、ほっとして
肩の力がふっと抜けてしまうようなずっこけなエンターテイナー
色々あるけれどまた寝て明日考えよう
いつだってあそこに行けば店のドアが開いている
そんな風に感じてもらえる店でありたいなと思うのです。
誰しも店をされている方にはその店主を頼りにしているお客様や
取引先もあるものです。
無理に元気を出す必要はないのですが
みんながつい落ち込みそうな状況のときこそ
呑気にも見えるくらい攻めた店構えでいたい
そう覚悟をしています。
甘いと笑われても馬鹿にされてもいい
お客様や知人、家族が面白がってくれたらそれで本望
最近も仕入れの月水金土に花を大量に注文し仕入れてくる私は
来店する方に沢山の花たちの中からワクワクしながら
好きなものを選び出して欲しいという願いと
こんな時でも能天気に沢山仕入れてバカだなー呑気だなーと
お客様に笑ってもらえたら嬉しいのです。
私はピエロでもいい
その分一本でもいいから騙されたと思って
花たちを連れ帰ってくれたら
必ず花の威力で元気をもらえる
花の持つ不思議なエネルギーとパワーは底知れなくて
魔法のように空間を変えてしまえる
そんな些細にも思えることの積み重ねが心を健やかするのだと信じています。
そんなわけで明らかに仕入れ過ぎて周りに笑われます。
最近鬼気迫る仕入れだね・・とかも。
仕入れた花の投稿を見て、結局沢山のお客様がしょうがないなあと
花を求めて、ずっこけな私の手助けも兼ねて
集まってきてくれるのです。
かっこいいヒーローにも救世主にも当然なれはしない
それでも誰かの拠り所にはみんなそれぞれのフィールドでなれるはず
それは店や事業をやっている
やっていないに関係なく
会社員だって、
専門職だって、
学生だって
無職だって
みんな誰かのエンターテイナーになれるはずなんです。
今日一日誰かを笑顔にできただろうか
誰かをほっとすることができた?
いつもそんなことを考えながら帰路に着きます。
大抵は私がそんな風にしてもらってばかりで
あちゃー私が1番たりてないやん!と反省ばかりです・・笑
SNSでもBLOGでも決してネガティブな投稿は発しません。
基本そういったネガティブなものはなんの栄養にもならないので見ません。
美しい言葉や思いの文章、写真、言葉しか取り込みたくないし
自分の中に入れる入れないのフィルターは
しっかりと選別できるようで在りたいと思います。
自分の身は自分で最低限守るために。
健やかで感受性の器をひたひたに入れられるように
整えていたいと心がけています。
どこまで自分の思うペースで走り続けられるかは
誰にもわからない世の中ですが
何したって心さえ健やかならば前へと生きていくことはできます。
明日も沢山花たち仕入れてきます。
生産者さんの大切な花や思いを守るため
お客様の日常を彩るお手伝いをするため
そして皆さんの嬉しそうに笑う顔を見て
私も明日へのパワーをいただくために。
小さな植物屋の店主の喜劇はまだまだ明日に続きます。
可能な限りがむしゃらに。
今日のところはおやすみなさい。
沢山の方にお会いできて幸せな木曜日でした!
また明日。
この記事へのコメントはありません。