渾身の一撃とか
渾身の想いを込めて・・何てよくいうけれど
私が花や植物を通して誰かに届けたいのものは
まさにそんな言葉がぴったりだと思う

決して要領も良くない
悪気なく言動が過ぎて諍いになったり
人間関係でギクシャクしたり疎遠になったり
自己嫌悪で反省し過ぎて
自分のこと大嫌いになったりを
ずっと繰り返してきた

一体自分って何者で
何をなし得るために生まれてきたんだろう？
何かの役になんて立てるのだろうか？

そんな自問自答と
答えのない毎日

必死に思い当たるだけの努力はしたし
自己啓発だ、読書だといつも考え方について模索した
的外れも沢山・・笑

自信が欲しい
生きている意味が欲しいともがいた日々

あんなにまともで真面目で温かな両親の元に生まれて
なぜ私だけうまく生きれないんだろう
姉や兄も小さなころから親に特段心配や迷惑をかけることもなく
大人となり、家族を持ち自分の使命の中で生きている

いつも焦燥感の中で生きていたような気がする

人生はいつも豊かな出会いに溢れていたし
やりたいこともその都度思うようにやれて
チャンスはいつもそこに舞い降りた

けれどいつも自分を認めてはあげられなかった

いろんな流れと積み重ね、ご縁に導かれて
今の店にたつ現在

今までふわりと輪郭がぼやけていた色んなことが
ピタリと鋭角で定まった
それは日々更新されていく

頭で考えるに至らず
突き動かされるように
花を仕入れ、植物を並べ
誰かの想いを聞きながら
指先をひたすらに動かす

その人の思いや空間を見ると
スルスルとイメージが降りてきて
頭の中から足先までその人のイメージが満ちてくる

瞬発力的にすごいエネルギーが集まって
花に注がれる

毎回違うものを作るのは大変じゃないですか？とか
全部違うってすごいです。
などよく言われますが全然すごくもなんともありません。

それぞれにお客様の想いも好みも十人十色なのに
花が一緒のデザインやイメージになる方が
私には不思議なこと。

逆にこないだのインスタのあれと同じもの！と
言われることが1番苦手だったりします。
そして基本できません。

規則的に並ぶ模様
規則的なもの
結構苦手なことに最近気づきました

不規則なもの、非対称な世界
花も植物も全て個性があって
同じように蕾をつける子もいなければ
同じ色彩で咲き誇る子もいません

みな違うし、
みな個性的
みな自由

その花たちを束ねてひとつにしていくため
同じものなんて作り出せるはずがありません。

頭の中で空想して
その方の心に近づこうと想像してみる

花屋に花を探しにくる方は
それぞれにいろんな想いを抱いてやってきます。

その全ての心ににぴたりと私が寄り添う器はまだまだ
持ち合わせていませんが、できる限り
店に来られた方が深呼吸できるよう
空間を整えていつもお待ちしています。

花を束ねるときは、
その瞬間にこれ以上ないというくらい
神経を集中してその方に向き合い
渾身の力で挑みます。

そんなことを積み重ねていたら
自分の使命がどうだとか
生きる意味だとか
考える余裕がなくなりました。

いつも必死でいい意味で余裕がない

花と対話したいと念ずれば念ずるほどに
雑念が取りさらわれて
在りのままの自分で
自信を持って立っていられるのです。

それでも、もやっとすることもあれば
失敗も反省も沢山在りますが
それがなくなったら成長しないし必要だったね！と
自分と反省会をしながら。

今日も明日も渾身の刺激と集中を自身に与え続けて
まだまだ成長したい

もっと違う世界へ思うままに飛べるように
もっと沢山の人の笑顔を花を通して引き出せるよう
力を磨きたい

私自身が人や花や植物に救われてきたように。

頑張る沢山の方が安心して深呼吸できる場所となれるよう
今日も明日も私自身がまず健やかに笑顔でいられるように。

そんな風に花たちと過ごしていたいのです。

今日も沢山の花に出会えた
しあわせな朝

さて頑張るか！！