青
青には色んな意味が込められている
そんな色って珍しいんじゃないかと思う
色
若さ
鮮度
目に入る色んなところに青が在る
彼女の撮影で最後にドレスを
真っ青に塗りあげようと思ったのは
彼女には青がよく似合うから
ただ美しい青ではなくて
少し癖のある
内面から噴出してきそうな
強くて
でも景色に透過してしまいそうな
透明な力を持った青
彼女に青を重ねていく時
言葉にならない様な
ぞくっとした感覚に襲われた
彼女は彼女であって
少し狂気めいた
油断したら丸ごと
飲み込まれてしまいそうな
そんな
夜の海そのものの様だった
私はあの日
自分の無力さをまざまざと
思い知ったし
同時に言いようのない躍動感
生きている感覚を
身体中に感じさせてもらえた
小さな頃から大好きだった色
青
その印象が少し変わり始めた
静かな色だと思っていたそれは
逆に熱く迸る青い炎
力強くて
何者にも塗れない
私はそんな青になりたい
彼女が見せてくれた世界は
まさにそれ以外の何物でもなく
美しかった
どんな思いでファインダー越しに立っていたのか
演じていたのか
ただそこにいたのか
彼女の持つ表現力
感受性
受け入れてなおそこに立つ器
素晴らしい体験であり
これは自分への挑戦だと思っている
もっと何かを表現する
内面に眠るものを
呼び起こす
急いで
機が熟したら
集中力のみ携えて
一気にスパークさせるに限る
私の強みは瞬発力
刹那の瞬間に
昇華させる術を
身に着ける
まだいける
まだ進める
自分に集中
そして
可能性以上のものを
必ず生み出す
私にはそれがきっと
できるから
脇目も振らず
生き切ろう
彼女にもらった力
必ずや形にして。
もっと先に走ろう
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