日々お客様のイメージや要望に基づいて
花をデザインしていきます。

形も決まりなんてないし
皆さんの発想はとてもユニークで枠にとらわれない
イマジネーションというのは
自由なほど沢山湧いてくるんだろうと
楽しくなります。

「こんなものが欲しいから形にして欲しい」
「この場所にこんなものが飾りたい」

今まで作ったこともないあんな素材を使って欲しいとか
時に頭を抱えながら
イメージを立体にする方法を考えます。

ただ立体にするのではなく
その想像の一歩も二歩も先に行って
それを空間に飾ることで
拡がる世界があればいいなと願って創ります。

基本的にオーダーを製作する時には
メインとなる植物を決め
名脇役たちを集めていきます。

メインを目立たせたら失敗

あくまでもみんながいるから
それぞれに引き立てあって
独特なひとつの架空植物に仕立てたい

束ね始めるとき
完成のイメージはさほどありません。
いやほとんどないのです。

創りながら形状も
花材も
勝手に植物たちが集い始める

これは本当に毎回不思議なんですが
植物がここにいきたい
ここでこうして欲しい
そんな風に話しかけてくる

人が聞いたら
変人と思われそうですが
多分変人なのかもしれません。

図らずも弾けた綿毛が
グルーガンののりで数珠つなぎに重なる
まるで綿毛がふわりふわりと
舞って降りていくかのように

そのままボールフラワーの先端にしがみつく

偶然の産物なんです。
でもそれがなくてはならないアクセントになる

私の製作する植物たちは
そんなことの連続

技術があるわけでもないし
センスも特に秀でてもいない

あるとすれば
人より向いているところがあるとすれば

自由なイマジネーションを描けること

これはこうだ！と決めつけない

たまたま発生した事象を
面白い！これはこのままアリだね！と
引き受けてしまえる呑気さ。

よってあんなにやりたかった建築の仕事ではなく
植物屋になっているわけです。

曲がりの強い個性的な植物も大好きだし
個性的な子をより自然にまとめる事がとても
得意です。

建築でこんな呑気では柱がぐらぐらで
不安定な家になってしますます・・・
むしろ建たないですね。笑

適材適所とはよく言ったものです。

色彩感覚が独特ですね・・・
とよく言われます。

それもある種偶然の産物かもしれませんが
直感的に心地いい色合わせ
そうでないもの

それが絶対音感の様に目に見えてしまう

色彩には人一倍気を使ってもいます。

商品のレイアウトにしても
花のデザインにしても
色彩の重なりの妙は
私の表現すべきものの中で
1番大切にしていることかもしれません。

決して気をてらわず
その方の心地良いと直感的に感じられる色の重なり
そのバランスと落としどころを見極める

色々な経験で培ったものたちが
今日の私を支えてくれていて

まだ創りたい
まだ発想したい
お客様のイメージするユニークなその先を
一緒に創りあげていきたいんだと
助走を繰り返しています。

生きているうちに
何をなし得るのかも
誰かにきちんと恩返しできるのかも
保証のない頼りない小さな人間ですが
今日も明日も大きくジャンプして
明るく発光できます様に。

またわけわからないなとか
馬鹿ばっかりやってるなとか
そんなレベルでいいのです。

誰かをホッとさせる事が
できる様に
素敵な偶然を沢山生み出して
いきますね！

画像は沖縄へ本日発送する
新婚さんへの結婚祝いのスワッグ

こんな情勢での結婚式
予定していた沢山の方も呼べず
色んな思いがあっただろうから
とにかく元気が出るものを！と贈り主様から
託されました。

海を越えて
元気玉が届きます様に。

ご結婚おめでとうございます！！