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今朝コーヒー片手に店に出勤すると
大家さんが剪定して枯れ葉にした大量な枝葉たちを
ゴミ袋に詰める作業をしていました。
ヤブ蚊対策に蜂取りにでも行くのかという様な
完全防備なる姿。

一度はおはよう!と挨拶して店に入った私

でも気になる・・・
急ぎの仕事もあるけど、
2人ですれば早いよなあと。

エプロンに長袖、サンダルで応戦した私
1時間程度滴り落ちる汗とともに
大家さんと実に大きなゴミ袋10袋位つめこみ作業

やはり2人ですると早いものです。

私は基本的に頭脳戦より体力、気力が強いため
肉体労働は得意
汗ばみながらの作業は
まるで山遊びに行ったのかというくらい
身体中から汗だく。

今日は一日中汗くさいと思います。
花屋のくせにいい香りしなくて
来店予定のお客様・・・すみません。

私の身体はやはりヤブ蚊の温床

足中に日本地図の様に何十か所と
蚊に刺された痕・・・
さぞおいしい朝食だった事でしょう。

いつも優しい大家さん
店に来るお客様のために
駐車場をきれいにしてあげたいという
優しい思いやりからいつも
きれいに剪定してくださる。

「お父さんがいつも草刈りや除草剤などで
きれいにしてくれるからありがたいわ!」
・・と大家さんは言います。

色んな方に応援してもらいながら
店って成り立つんだなといつも有り難い思いで
いっぱいです。

お店の裏側には大きなバナナ園があります。
私の大好きな場所

お店のある建物を挟んで駐車場(バナナ園)
その奥にも大家さんのアパートがあります。

その名もグリーンハイツ

私にはぴったりの名前

この物件を見つけたのは丁度3年前の春
店をやろうと決まったのが3月
4月に退職して物件さがし
くまなく探して偶然見つけたのがここでした。
梅雨時期に差し掛かろうとしていた頃
直感でピンときました。

当初の面影は全くありません。
昔ながらのすりガラスの引き違いの扉に
中は長期間使われてなかったので
虫やらホコリやらでなんとも寂しい感じでした。

私は周りに店も何にもない場所を探していました。

花や植物を買いに行く

それはある種の日常であって非日常の感覚も必要
特別な時間であって欲しいという思いからです。

何かのついでに買うのではなく

”わざわざ” 向かう

それはスペシャルなご褒美みたいな時間で
あって欲しいなと思っています。

設計事務所のボスにも物件のOKをもらい
(散々ダメ出しを頂きながら)
店づくりは始動しました。

大家さんの第一印象は冒頓とした
温和なおじちゃん。

店の解体、大掛かりな改造も
「あなたが好きにすればいいわー」

そう言って好きにさせてくださる。

バナナ園の花が咲くと
のこぎりでぶった切りにして
花を嬉しそうに両手にぶら下げて
店の前に笑顔で立っている。

私が喜ぶからと大きく花が育つまで
待っていてくださる。

台風がきて、シャッターをおろしたくても
古くて硬くて重い
油をぬれないか?と相談すると

二面共に新しいシャッターに入れ替えてくださり
塗装も店の外装に合わせてグレーに塗装してくださったり

いつもさりげなく通り過ぎては

「店がまたカッコ良くなりましたねーーー」と
嬉しそうに眺めていたり

「夜もいいねえー」と
夜のライトアップしたショーウインドウを見にきて
くださっていたり。

お客様がたくさん来てくださって
それを身内の様に喜んでくださる。

魚釣りでとった魚を箱いっぱいに届けてくれたり
いつも本当に気にかけてくださいます。

物件選びで「いい場所に見つけたね」と
今でこそ言われますが
当初は数年借り手もついていなかった空き物件

設計事務所のIDEAさんや大工さんの吉武さんの
おかげで今の粋な様相ですが
大家さんが好きにしていいよと
寛容に受け入れてくださってこその今の店です。

私はこの店のこの場所が大好きです。

毎年大きくそびえ立つバナナの木々
少しのんびりしたまちの空気感
わんこが沢山お散歩している様子
小さなヒヨコみたいなちびっ子たちが
カートに乗せられてお散歩に行く光景

のどかな中に
ぽつんと現れた不思議な店

いまだに何のお店ですか?と良く聞かれますが
何なんでしょうか?
我ながらよくわかりませんが
楽しい町の暮らしの中の一部になれたなら
嬉しいなと思います。

さて今週も夏の太陽に負けないくらい
元気にいきましょう!
みなさま、心穏やかな一週間になります様に。

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