花を贈る
嬉しい時
おめでとうを伝えたい時
励みにしたい時
悲しい時
言葉なく寄り添いたい時
自分自身へのエールに
その季節、タイミングにしかない花で
思いと一緒に束ねて贈る
どんなものでも想いがこもっていれば
贈られる方にとっては何より嬉しいことですが
花はその中でも異種独特な存在のように思います。
生きて呼吸しているという点
変化を見せてくれるということ
花を贈る人も
贈られる人も
花を見るとぱああっと笑顔になったり
驚いたりされます。
それはきっと花や植物の持つ不思議な力で
うまく言葉にはできません。
私は職業柄花をもらうことは極めて少ないのですが
それを知って記念日にくださる方や同業の仲間がいて
花をもらうことの甘美な喜びを感じることができます。
できるならあの感動をお客様にもお届けできるように
真摯にどんな花が喜ばれるのか?
どんな花たちの配色なら癒しとなるのかを試行錯誤します。
デザインも千差万別で正解なんてわからないし、
対価をいただく以上はプロなわけですから
もちろん技術もセンスも大切な要素です。
それでもセンスとか技術なんてものを超えて
人の心に届くものを、
ただその人に向けて届けたい
そう心がけたいなと考えています。
花はすごい
元気のない朝も花瓶の花を見つけると
硬くなった心が少し解ける
泣きたい時も
大丈夫だよ、大丈夫
そう励ましてくれるようで
人生のいつもそばに花がありました。
当たり前にそばにいるのに
いつもありがたいなと感じる特別な存在
花が元気に太陽に向かって咲いている
夜には花弁をそっと閉じてねむる
そんな健気に生きる姿に
私も今を純粋に生きたいなと感じます。
それは生花でも、観葉植物でも、ドライフラワーでも
なんでも良くて
暮らしに根差してそれらがあることの
恩恵をもっと多くの方に知ってほしい
感じて欲しいなと願っています。
そんなわけで私はやたらに周りに花を贈ります。
ちょっとした手土産もお礼も
その人をイメージした花たちを束ねて、
その人にあったラッピングペーパーとリボンを選び
そっと手渡して花咲爺さんのように。
ほんのちょっとした時に
そっと花を贈ってみるって素敵だと思います。
今日も花たちとお喋りしながら
ここでお待ちしています。
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