純度を上げる
定休日は高千穂の祖母山系の山、
行く山道から氷点下2度。
ウェアが高機能で暖かいので人一倍寒がりな私でも冬山は全然大丈
心配なのは顔・・・
唯一、剥き出しの顔が冷気で痛くなるのが心配
行く道中から雪がちらつき始めるもおひさまが燦々とさしていまし
年末の繁忙期、無茶苦茶忙しい時期
寒さで体調を崩してもお客様にご迷惑をおかけするし
指なんて怪我しようものなら大変
一瞬出かけるか悩んだものの空気の入れ替えは私の心身の健全に繋
リュックに荷物を詰め込んで飛び出したのでした。
なんだかんだと毎週日之影、
山遊びを始めた頃から県北の山によく連れて行ってもらっていたこ
1番安心する大好きな原生林の拡がる山々があります。
到着した登山口には誰もおらず貸切の山
下の方は雪も積もっておらず池の水が凍っていたり
水路が凍結していたり。
今回は霧氷と樹氷が見たかっただけ
晴れ女の私の休みは大抵が快晴
寒波もなかなかやってこない
冬将軍を味方につけて今日こそは！と勇んでやってきました。
ポカポカしているし、霧氷まではないのかしら？
でも直感で絶景がある気がする・・
なくてもまあ森を歩けるしいいじゃないか！と。
かなりの急登を1時間くらい越えて
段々と少しずつの霧氷の影
親父山の中腹部まで登るとそこは一面の樹氷の世界
見上げた樹氷が美しくて
気づいたら涙が流れていました。
向かいの山の霧氷の群生に風が吹き
粉雪がふわりと風に乗って舞い上がる
真っ青な空にそれらが映し出されて
息を呑む
間近に霧氷が見れるまで頑張って歩こうと
遠くの山の上の方ばかり見ていたら
すぐ頭上の木も霧氷で真っ白におめかし
遠くばかり見て、近くの宝物に気づけない
見落としてしまう
私らしいな・・と可笑しくなりました。
ずっと自信が欲しかった私
自分自身を好きになれなくて
好きになりたかった私
いつも渇いていて
何を得ても満たされなくて
もっともっとと欲しがってばかり
努力すれば渇きがなくなるのではないかと
ただ闇雲に走ることでしか
自分を支えていられなかった。
店を成り行きでやることになって3年半
試行錯誤と七転八倒は相変わらずですが
自分のなすべき事が見えた今は
とても潤うようになりました。
どうやら激しくつまずいたり
擦れあって傷を負わなければ学べない体質らしく
その先にそれらがあってこそ今があると思えるタフさや
しなやかさを少しずつ身につけたからではないかと思います。
トラブルはしんどいけれど
自分を試す修行であり逃げずに向き合えば
次なるステップや前に進むための布石となります。
私は餅屋は餅と思うたち故
なんでもかんでも商売に手を出すこともしません。
たった一人で制作する現状において
あれこれと手を出す暇があったら
お客様にもっと真摯に向き合う時間にしたい
そんなこんなで花と植物に関することのみで勝負するのみ
好奇心旺盛、猪突猛進は人2倍だけれど、
それは自分の使命と感じることのみに発動されます。
私の日々の仕事は趣味のようなものであり
生きがいであり、結果生業であります。
休みの日に山へ行くことやリフレッシュの時間は
むしろ滞ったものを外に出し切って
インプットし直すために整える仕事の一環
定休日に準備体操して店の日に本番に挑んでいる感覚です。
仕事が趣味？遊びが仕事？
誤解を招かないように説明すれば
心の奥底に一度落とし込んだものからしか
生み出せないということ。
お客様の気持ちも思いも
一度深く心に投げ込む
そこから湧き上がってきたもので
指先が動き出すという感じ
そんなわけで心の中も身体も健やかでなければ
いいものは生み出せないし
とても自信を持ってお見せすることもできません。
昨日見た銀世界
見渡す限りの青と白
人間は誰もいなくて
あまりにも非現実で美しすぎて
吹けば飛んでしまうような恐怖を感じる瞬間もあります。
自然の前で人間はあまりにも無力で
その恩恵がなければ豊かな暮らしを営むことも叶わない
そのことを全身で受け止めて
小さなことで足を止めるな
迷ってもシンプルに答えを見つけ出せと
教えてくれるような気がするのです。
ひとりで雪山にいると
段々と圧倒的な世界に飲み込まれてしまいそうで
足がすくんできます。
そんなわけで帰り道は走って下山・・笑
自分の中の何かが目を覚まし
純度が上がり始める
私は私のすべきことに集中すべきで
もっと生き切る、幸せも困難も味わうのだと
腑に落ちる瞬間
色々あるし、凹むことも沢山あるけれど
今日をこうして生きていられるんだから
ラッキーだよなあとそこに落ち着きます。
生きていなければ味わえない日々の営み
想い、心の襞
きっと誰しも意味があって生かされている
山に行くとそう感じる事があります。
沢山充電したから
また今週ものびのびと私らしく
楽しみましょう
皆さんの暮らしに花や植物があって
それが何かしらの励みとか癒しに繋がるきっかけと
なれますように。
ここでお待ちしています。
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