余白
何事もバランスって大切です。
偏りすぎると歪みが生まれてしまう。
花屋業界は年末からの繁忙期を過ぎ、
母の日も無事に終えました。
それでもありがたいことに未だにずっと
てんてこ舞い。
・
要領の悪さもありますが
自分の納得いく形でしか
店が運営できない性分で
もっといい形もあるんじゃないかと
周りに心配させてしまう。
それゆえ何度も限界に気づけずに
体調を崩したりでまさに本末転倒。
花や植物で誰かの癒しや
生活を豊かにする
お手伝いがしたいなんて
言いながら自己管理は後回しじゃ情けない。
・
そんなこんなで今日は
ご予約のみの営業にしました。
ご来店予定だったお客様には申し訳なかったのですが
不器用ながら自分らしくやるためには
一拍休止も必要かなと思い至りました。
昨日は午前中にごく珍しく、
オーダー品ではない
誰のためでもない
フライングリースを無心で編みました。
ただ
指の趣くまま
植物がいきたいと言う方向へ向けて
どんどんどんどん
編む・・・
我ながらなんとも自由でのびのびしたリース
店頭で見たお客様数名に
「生命力に溢れてるね!」
と褒めていただき、
「欲しい!」
と言っていただきました。
なんだか出来上がった後に
すううーーと肩の力が抜けていくのを
感じました。
・
いつもお客様のヒアリングを元に
ひたすら集中して様々な情報から紐解いて
降りてきたイメージでデザインしていきます。
次から次にオーダーをいただけるのは
本当にありがたいことで
嬉しいことなのですが
少しオーバーヒート気味だった
私の脳みそと体力
不意に誰のためでもない時間を植物と過ごす
それがリセットスウィッチなんだと感じたのです。
・
“余白をつくる”
“余白がイマジネーションを生み出す”
“余白に遊びごころが湧いてくる”
今日はオーダーの合間に
フライングリースの中にブランコをぶら下げて、
スウェーデンの蚤の市でminaの青江さんが
買い付けてきて、18年前に白金のショップで
まだ若かりし頃の私が購入した
アンティークのうさぎを
乗せました。
5cmもない極小なのに当時結構な値段がして
これは欲しいと、現在店に飾っている
ベレー帽を被ったロバの
人形と思い切って2つ購入したもの。
綿毛と一緒にブランコをゆらゆら♪
製作しながらそっと眺めていると
当時アパレルの仕事が楽しくて楽しくて
走り回っていたがむしゃらな自分自身を
昨日のことのように思い出されます。
結局今もあいも変わらずがむしゃらで
いつになったら落ち着いた貫禄出るのかしら?と
笑いが出てしまいます。
ずっとがむしゃらでいられるのも
才能かなと自負する今日この頃。
明日、明後日は定休日です。
また水曜日にお逢いします。
この記事へのコメントはありません。