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自然からの挑戦状を受け取った・・・
そんな一年でした。

SF映画とか小説で20年以上前から描かれていた世界に
まんまと突入してきた感覚

戦争を経て、物質的に豊かな時代に突入し
身分、環境、学歴・・世界は力の在るものが台頭し
力ないものは競争し順番ごとにそれに従うような社会

ネット全盛期に入ってしまってからは豊かさをアピールするために
作り上げた架空の世界が繰り広げられ
どれが真実でどれがそうでないのかも
見分けにくくまたそんなものに興味ない人は
浮いてしまうような時代
なんとも不可思議な勢いとスピードが世界を取り巻いていきました。

丁度一年前にコロナが発生し
世界は立ち往生
きっと最初は皆そのうち不自由な暮らしも元の自由なものに
戻るだろうと鷹を括っていたはず

けれど地球の悲鳴はそれを許さず
個々の人間力が試される事態へと変貌していきました。

いきたい場所へは気軽に行けず
会いたい人にも自由に会えない
やりたい事も少し考えながらでないと実現は不可能となり
不便にも思える環境へと世界中が変化せざる得なくなりました。

果たして人類は何を無くしたのか?
そして代わりに何を手にしたのか?

個人的には店の在り方を変えました。
以前から葛藤していた時間の作り方
オーダーに対して真摯に向き合うためのベストな方法

アトリエ制にしてはどうかとの周りの助言もずっとありました。
自由に花を選んでいただきたい気持ちと
思いを込めたオーダーにじっくり向き合いたい気持ち
時間は有限で身体もひとつ

どちらもうまくできるほど器用でも商売っ気もない

1番大切にしたいものは
人の心を花に乗せることであり
できうる限り寄り添うことだと結論が出て
自然な流れとして平日はアポイント制にしました。

それによっていい面、悪い面
それぞれにありましたし、お客様の中でも賛否両論かと思います。

何がベストかなんてやってみなければ答えはわからないし
感覚人間な私の場合、やりながら軌道修正するしか
ベストなやり方も見つかりそうにありません。

いろんなものや欲を身につけすぎた私たちに
コロナのもたらしたものは
よりシンプルな世界に立ち返りなさいと警告されているように
私には感じられるのです。

人間関係もよりシンプルになり
浅く程よく付き合う方
深くしっかり根付いて付き合う方
それぞれに必要なものですが
住み分けがはっきりしたように思えます。

距離感というものが人間関係には不可欠な要素であり
近づきすぎて壊れるもの見えなくなるもの
遠くて逆に見える事、伝わる事もあるのだと知りました。
何事も過ぎたるは及ばざるが如しと言います。

程よい関係性で程よく支え合う、想い合う
これが1番私には心地よい関係性だと感じました。

こんな時代に突入して
価値観も経済観念も変わり始めています。

何にお金を使うのか
何を大切に必要とするのか

これまで培った個々の人間力の真価を問われているように
感じずにはいられません。

欲しいもの
願望はあれこれとあります。

でもそれは必死に生きていく過程で
手に入ればラッキーなご縁があって
入らない時期はご縁として必要なかっただけのこと

落ち込む事も渇望する事も
必要ないと思うのです。

渇きがあるから潤いを求め
潤いがあるから刺激を求める

物ごとは全て表裏一体のもの

深刻になり過ぎず柳の枝のようにしなやかに
強風を交わし
時にぶっとい根っこを張って風を受けてたつ

そのどれにも無駄なことなんてなくて
血や肉となるはず事象なはずなのです。

地球や自然からの挑戦状を
受けて立つのみの今ここで
あらゆる洗礼と共存しながら自分にできることを最大限発揮して
発光していこうと思っています。

無駄に合わせたり、面白くもないのに笑わなくていい
誰かに無闇に合わせる必要なんてなくて
心が欲する人や場所へ向かい
心に栄養をあげればきっと大丈夫

そんな風に考えています。

こんな時代で行きたいところに飛んでいけないのは
残念でもありますが、
それだからこそ次に飛べた時の感動は何十倍でしょうし
英気を養って見る力、感じる器を広く深く広げる貯金やトレーニングの
時期にすればいいだけのことです。

先のことなんて神様にもきっとわかりません。
未知数って楽しいし、面白い

自分のこの瞬間の選択
一歩先の行動、言動に小さな扉の鍵は隠れていて
一つずつ鍵を見つけ出して扉を開けながら
宝物を増やしていこうと思っています。

個人的には大変ながらも生きやすくなった2020年

柔軟な発想とユニークさだけ武器にして
次なる時代のドアをそっと開けてみたいと
ワクワクしています。

あと数時間で新年
新たな挑戦はまた幕を開けます。

見失わないように
固執しないように
自由に着実に
思いを形にしていきたい

誰かの笑顔を沢山みたいから
健やかにここからワクワクした光、温かな光を発信していきます。

2020も沢山の方に大変お世話になりました。
沢山の愛情や優しさに触れてなんとか店を切り盛りすることが叶いました。

2021もタフにしなやかに楽しみましょう

いつもここで花と植物たちとお待ちしています。

心豊かな新年をお迎えください。

2020.12.31

植物Lab ärchi
店主 藤本 亜希子

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