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台風はそれたけど案の定な吹き返し
暴風に突風の繰り返し

森の中ではあんなに優しくて雄大な風の音が
この時期の地上では不穏な悪魔の叫び声にしか
聞こえない。

部屋にこもって姿の見えないこの風の音を聞いていると
無性に不安になって胸がざわざわする。

こんな日だからこそ部屋に花を飾るといい
自宅にいる時間にそっと寄り添ってくれるもの

そんなわけで水曜日
花を沢山仕入れて店は夕方まで開けています。

こんな暴風の中買いに来れなくても
もちろんいいのです。

そこに店の灯りが灯っていると思うだけで
通り過ぎる方の
ざわざわ不安な心が少し緩めばいいなと
呑気な植物屋はまだ店開けてるんだなーと
クスッとおかしくなればいいなと思います。
なんのたしにもなりませんが
町を少しだけ明るく照らす場所でありたいです。

こんな日は早く帰って
花、本、音楽、映画なんかもいい
お気に入りのアロマキャンドル炊いて
静かに文章をしたためるにも最高です。

不自由の中でこそ過ごせる時間
見つかる感覚もあると思うから。

今日もあわてんぼうは花器を割りました・・・

花のステムが当たって振りかざして
ぶるんっとそのまま
カウンターに飾っていた小さな実験器具の花器は床に
打ち付けられました

あー!!ごめん・・・・
時すでに遅し

気持ちに余裕を持つ
これってとても大切だなあと最近見直している
ところです。

店をアポイントメント制にして1ヶ月
忙しさはあまり変わっていませんが
気持ちの上でのお客様との向き合い方が
変わった様に思います。

一拍の呼吸ができる

そのために、いい意味で腹を括る

ご予約を知らなかったり、面倒だという方は
結果門前払いの様に
感じてしまうかもしれないですし
大変申し訳なく感じるとともに
それもご縁の内かなと思える様になりました。

許容量を超えてしまうと
誰かに優しくしてもらっても
それに気づけなかったり
優しくできなかったりもする

気持ちに余裕がなくなると
プラスαの想いのギフトが満足に準備できない
それはなくてもお客様は満足されるのかもしれません
私のエゴかもしれません。

けれど大切な贈り物やご自宅に飾るご褒美の花たちに
最大限寄り添って元気のたねをそっと潜ませたい

花屋とか植物を取り扱うには
まずその人間が元気で遊びごころがないとつまらないと思うのです

こんなユニークで面白い生命体とともにいて
楽しくないと変だし
その種まきを上手に丁寧にできないと
花たちが路頭に迷ってしまいます。

元気ってなんぞや?と考えてみると
自分自身もふと寄り道したくなったり
顔見たら自然とパワーがもらえている人
のぞきに行きたくなる店の人であった方が
いいなと思うのです。

なんか会いたくなる
なんか足が向く
なんか気になる

”なんか”

本能的に直感で感じるそれを
放出できる店でありたい

台風シーズン到来で不安な日々が続きますが
対策と避難準備の備えを再確認しつつ
自宅での時間も心豊かに楽しめます様に。

元気のたね
探してみてください!

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