今日で1月も最後の日となりました。
予期せぬ激動の情勢の中、落ち着くこともなくあっという間に新年から1ヶ月
本当に沢山の方に応援していただき乗り越えてくることができています。

関東は緊急事態宣言が延長か・・など報道されています。
宮崎もクラスターのニュースが絶え間なく報道されています。

価値観も考え方も人それぞれ
それがより浮き彫りになったこの1年

容易く人に会えなくなり、行きたい場所にも行きにくい状況ではありますが
お店にやってきてくださる多くのお客様は家や職場に花をそっと飾り
自ら見えない不安に取り込まれぬよう、花や植物たちと共存しながら
心穏やかに豊かに暮らすことを意識的に心がけている方ばかりです。

思えばものすごい情報化社会、
ハイスピードな中でいろんなものが駆け巡り
生まれては消え去り、忘れ去られていく
そんな繰り返しが幅を効かせていた昨今
強制的に足元を見直すいい機会であったと個人的には感じています。

むやみに繋がること
他人の生み出した価値観や評価

本当に必要な絆や繋がりとはなんだろう？

なくてはならないもの

それってなんだろう？

そんなに沢山は持ちきれないこの両手で
絶対に抱えていたいものはなんだったのか？

取り捨てしながら
あまり多くのものを持たないこと

無理に抱え込んでもつなぎ止められるわけはないから
指先から溢れてしまうものは
静かにさらさらと流してしまばいいのだと
そんな風に感じ始めました。

今日生きている事実
それはきっと奇跡で
明日も同じように続く保障なんてない

俯いても1日
挑戦しても1日
笑い飛ばしても1日
2度と戻らない1日

自分の力でどうしようもないことは
ひとまず置いておいて
まず自分が今日思いつく最大限のことに励む

花や植物のように
フラットにただ咲く、実る

もどかしいことがあったとしても
一生懸命のその先に
きっと光は射すもの

だからこれまでも学びながら乗り越えて生きてこれた

きっとずっとそんな風に不器用に
下手くそな生き方しかできないんだろうなと思うのです。

スマートではないけれど
馬鹿正直で愚直に生きれることは
きっとある種の才能だと思うのです。

まだまだ修行も足りなければ
人の気持ちを推し量ることもできない
周りにもらう愛情の何百分の一も返せない

それでもいつか誰かの力となれるように
自分自身を誇れる日が来るように
直向きに自分自身と向き合っていきたいと思います。

店にはご家族づれも沢山来店されます。
赤ちゃんからおばあちゃん、おじいちゃんまで。
本当に様々な年齢層の方が常連さんとしていらっしゃるなと
不思議にも思うのです。

皆さんに共通しているのは
笑顔で花を選び出すこと。

楽しそうに、嬉しそうに、
部屋に持ち帰った後に飾った光景を想像しながら
誰かさんに渡した時の笑顔を想像しながら

その瞬間の表情のキラキラと眩しいこと
まるで恋をした瞬間のように眩しいものです。

きっと毎回、皆さんは花たちに恋をするんだなと感じています。

それって素敵だなあとも。

私はひたすら最高に可愛い花たちを集合させる
オーバーヒート気味でも覚悟して挑む
生産者さんの大切な花たちを無駄に朽ち果てさせたくはない

仕入れの日にSNSに投稿する花たちの集合写真

それを仕事中、
家事や育児中、
お休みの朝
そのほかの状況下でワクワクしながら
眺めてスマホの画面を拡大して

今日はこれをお迎えに行こう！
今週はピンク多めね！
疲れているあの人にも少し持っていこう

そんな風に楽しんでくださる方が沢山いらっしゃいます。
それぞれの日常に寄り添う
街角の駄菓子屋のような小さな花屋
そんな存在でありたいなとまた奮起するのです。

今日も明日も恋する人を待って
花たちと深呼吸

いつでもここで
お待ちしています。

深呼吸や寄り道したくなったら
街角の小さな小さな花屋をのぞいて見てください。

いつも店主が要領悪くパタパタ走り回りながら
健やかに笑顔でお待ちしております。